【指名者紹介】
まずは主務、粟田雄己の紹介から。
僕は彼を信頼している。
責任感・調和力を持ち、組織を支える。主務と選手の兼任は自らが覚悟を持って選び、部活内外での大きな貢献をしてくれている。僕には持ち合わせていない魅力がある。いつも本当にありがとう。本気でブログ書いたから、読んで欲しい。まだまだ始まったばかりだけど「学生日本一」必ず獲ってみせよう。
【ブログを見てくださる方へ】
部員のみんな、保護者、OBG、全国のラクロッサー、ラクロス関係者、ラクロスファンの皆様。本当にありがとうございます。
このブログで僕のことを初めて知っていただいた方も、深く知ってくださる方もこの出会いを大切に繋がっていきたいです。
今回はいつもの構成とは異なり(ラクロス部へ携わる全ての方への感謝メッセージも無くしています)、思いのままに書き連ねてみたので、まとまりのない文章になっていますがご了承ください。
でも1文字1文字に魂を込めて、自分らしい言葉の選択をして、本気で、そして本音で書きました。
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「必要なことは、自分を信じること、他を想うこと、それと」
人生において必要なのは、
自分を信じること、
他を想うこと、
それと弱さを見せることだ。
正確に言えば、弱さを見せることのできる覚悟だと思う。
僕は全ての事に本気で取り組む。
それは適当に、中途半端に物事をこなしてしまうことがどこか気持ち悪く許せないから。
誰かの「期待」から外れた僕を見られた瞬間、その1秒で積み重ねてきた22年間がリセットされるようで
信頼を失うことを恐れ、毎日僕の中にいる僕と、妥協と戦っていた。
組織の基準を落とさないために
いち早く圧倒的な存在になるために
孤独だったけど誰にも何も見せずに
今まで関わってくれた多くの方々に結果で恩返しして、喜んでもらいたくて
僕に出会って、関わって、良かったなと思ってもらいたくて
1秒後には考え方・価値観が変わってしまうほどの刺激を与えたくて
そういう想いを持って生きてきたのに、そのたった一瞬で変わってしまう。
だから僕の強い部分しか見せたくなかった。
いつも少し届かないくらいの目標に向かって克己する過程の中で部員、保護者、OBGの想いを知り、人々に対して「感謝」の意を持った。
しかし、それに呼応して努力を積み重ねれば積み重ねるほど期待が膨らみ、現実では163cmほどの小さな僕が皆の脳内で大きくなっていった気がしていた。
「今日もやるしかない。」
そんな義務感で行動選択をしてきた。
と前回のブログでも綴った。
実は本気で取り組む理由は他にもあって、頑張った者にしか高い目標を目指すと胸を張って言える権利が無い、それを口に出すことすら恥ずかしくて言えないんじゃないかと思っていた。
チームの日本一という目標が夢半ばで途絶えたとき、「あの日はこうしておけばよかった」と後悔してしまうこと、「あのときは忙しかったから、痛めていたから」と言い訳をすることがあれば、もう自分の存在を否定してしまうほどに許せないなと思ったからだ。
そんな弱さからの動機だった。
だけど今は違う。
関西の全大学の主将が集まる1泊2日の主将合宿でのこと。
プログラムを通して自分の人生を踏まえ、想いや価値観を言語化し、他大学の主将と意見を交わした。
本当に全員が全員、主将だった。
自分のチームに情熱と燃え移るほどの想いを持っていて、なるべくしてなった主将たちだと感じた。
胸が熱くなった。
同時にこの主将メンバーがいる組織では自分は主将を務めているのかな。とも考えた。
大阪大学の主将とは24時近くまで話した。
彼もまた人格者で、人望がある。
情熱の中にロジックも存在し、組織を大改革しようと挑戦している。
僕はそんな彼のことを尊敬している。
そして京都大学の主将とは常に行動を共にした。
圧倒的な理論派だったけど、彼からは学べるところ、似ているところが多くあった。
きっと、
ラクロスに出会って、
ラクロスにのめり込んで、
上達して心から楽しんで、
ラクロスがまたひとつ大好きになって、
好きなことをやり続けているんだって思っていても、
どこかでしんどくなってしまうときがある。
僕もそう。
それでも毎日毎日挑戦心を持って、日本一に繋がる何かを掴もうとしている。
それは、義務感ではなく、義務感を超えた「使命感」を持って行動しているからだと気付いた。
組織を率いる立場である以上、やりたくなくてもやらなければいけないこと、やったほうがいいことを感じ取っては全身全霊で務めてきた。
しかし昨年、日本一を獲れると思っていたチームが関西決勝で敗れ、「学生日本一」を達成する難しさを知った。
主将として与えられた責任の重大さ、自分に何ができるのかを追求し、考え、ラクロスを通して出会えた刺激をくれる先輩・同期・後輩・ラクロス関係者と時間を過ごして、その与えられた責務を果たしたいという強い気持ちが湧いてきているんだと気づいた。
僕が頑張る理由は、
明確に、まだまだ「なりたい自分」がいるからだと整理された。
そして頑張る僕を見て、誰かの頑張る理由になれたらこの上なく幸せだから。
ふと思った。
僕はこの関西の50名の主将の中で、どのくらい熱い想いを持ってやってきたのか。
主将レベルが数値化できるのであれば何レベルなのか。どの順位に位置するのか。
一人の人間ができることはたかが知れてる。
もたらせられる影響力にも限界がある。
僕は主将としてチームに何ができるか。
他の主将には無い、僕だけが関学ラクロスにもたらせられることは何か。
一つ挙げるなら、
本当に一つだけ挙げるとするなら、
僕には『心を動かせる力』がある。
性格上、真っ直ぐにしか伝えられないけど僕の強みはそこだと気づいた。
「誠意や真心から出た言葉や行動は、相手の心を打つものだ」
この言葉を信じて、今日もチームに向き合っていく。
そして常に熱く、ラクロスに向き合う人間になりたいと目標を掲げる。
さらに視野を広げて、
○○大学○○部の主将。
800校ある大学に平均40もの部活があるとすると、僕と同じ代には32000名もの主将がいるとされる。
所属する組織だけに限定して見ると、特殊とされていた存在が一般的な存在へと変わる。
何かしらの欲望があって、短所を補うほどの魅力があるからこそ主将になり、それぞれのストーリーで過ごしてきている。
立派な主将の中で、誇りに思えるような存在になる。
よく分からないけど、そんな主将になる。
と漠然と思った。
本当に良い経験をありがとう。
出会いに感謝。
努力を少しの自信に変え、周囲の勇気を出した取り組みや挑戦の裏側にある背景を想い、弱さも含めて自分だと認めること。
常に自分に正直に、本気で取り組むこと。
これが人間関係を構築する上でどこにいっても大切なこと。
前年度主将の天真さんが言葉として残してくれた、人が起こした行動の背景を汲み取ることの重要性を今年は何度も言い続けてきている。
偉大だったな、と居なくなってから気付く。
組織作りは本当に難しいけど、自分は弱さも見せることができる主将なんだって、そこだけは自分のことを誇らしく思ってる。
絶対に最高なチームを創ってやる。
そして話は変わり、
今年のチームに興味を抱いてくださる方々へ
今年のチームは「学生日本一」を目標に掲げ、「0からの改革」を決断しました。
結果重視であった風土を撤廃し、挨拶と礼儀の徹底を行っています。
自分たちのために、創部初の「学生日本一」の景色を見るために、チームを大きく変えてみせます。
学生主体ではあるものの、僕は多くのOBG・保護者の方々に支えられて活動ができていることを知り、ただ強いだけの日本一ではなく、全員が喜び、勝利に価値を付ける組織でありたいと思いました。
全ての人々に伝えきれない感謝を1年間かけてフィールドで体現します。
スローガン「Rewrite 運命」
このまま進んで行った先に
日本一は無い。
だからこそ、
その″運命を書き換える″ほどの
努力をする。
僕たちのチームにぴったりなスローガンだと思います。本気になれるか、なれないか。目の前の一つひとつに挑戦できるか、できないか。
迷った時にスローガンを思い浮かべ、使命感を持って行動選択をして欲しい。
毎年100名を超える部員が所属する関学ラクロス部には、その人数の多さゆえに失敗をすることを恐れています。
周囲の目を気にして、挑戦的な行動が生まれない組織でした。
この蔓延った抑制文化を、部員から最も見られる立場である私が「失敗する主将」として果敢に挑戦し
「失敗してもいいんだよ」と
「挑戦し続けて、成長に繋がることが重要なんだよ」と伝えたいです。
個人だけでなく、組織としても挑戦的でありたいと新しい取り組みや制度を導入し、部員やコーチにも協力を得ながら手探りの状態で試行錯誤しています。
組織としての在り方に常に疑問を持って、挑戦をし続ける。
応援される組織にしようと
たくさんの制度を作り、
文化が変わっていく中で、
歴代の関西ラクロス部が積み上げてきた
その『信念』だけは変わらずに在りたい。
監督の中島さん、HCの植地さんは僕たちの意見をいつも尊重してくれる。僕たちに期待してくれているように感じる。
DFコーチのボジさんは、休日はほとんど練習に来て、ラクロスの楽しさを見せてくれる。2年前もそんな風に楽しんでラクロスしてたなって思い出せてくれる。
OFコーチの天真さんは1番近い存在として、学生日本一への手助けをしてくれる。そして’23チームを後悔のないようにと導いてくれている。
こんな最高なコーチ陣がいる。
勝っても負けても笑顔で、感謝を伝えたい。
必ず胴上げします。
まだまだ未熟ですが、1年間かけて必ず大きくなって、勝つ組織へとなります。
これからも応援していただけると幸いです。
有観客試合が解禁されたので、是非会場でお話したいと思っています。
会場をKG BLUEで埋めつくしたい。
幸せな瞬間を作ってみたいものです。
学生日本一を達成するためにも、名前の通り部員を総括し、どんな困難でもくぐり抜けていけるように毎日を全身全霊で取り組んでいきます。
最後に、
僕は
主将になって
たくさんの部員の想いを知った。
今まで見えていなかったことが鮮明に見えてきた。
やりたいことが次々と出てくる。
主将は最高だぞ。
本当に楽しいぞ。
みんな、
力を貸してほしい。
今年こそ、
日本一の組織として日本一獲ろう。
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関西学院大学 体育会男子ラクロス部
Rewrite 運命
第35代主将 藤田 括(ふじた くぐり)
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