日頃よりお世話になっております。
OBGの皆様
保護者の皆様
阪先生、立花さん、中島監督をはじめとする学校関係者、コーチの皆様
そして関学ラクロスに携わり、応援してくださる沢山の方々
いつも私達の活動のご理解、お力添えをありがとうございます。皆様のおかげで今年も素晴らしい毎日を送ることができました。チームを代表しまして心より感謝申し上げます。
改めまして、今シーズン主将を務めました#11 中杉歩遠(なかすぎふおん)です。
10月13日から約2か月続いた4回生渾身のラストブログもいよいよ僕で最後になります。
トップバッターは桂大悟。今シーズン、僕の悩みや不安を嫌な顔せず聞いてくれた彼は、僕の大切な親友の一人です。
関学ラクロスにとって大切な文化であるこのラストブログが、彼からスタートし、僕が大トリをさせてもらう、とても嬉しく光栄です。
私のラストブログは
主将である私が“どんな想いを持って組織創ってきたのか”を正しく言語化し、未来の関学ラクロスに繋げること
共に戦った仲間達、お世話になった方々に
数えきれない“感謝”の気持ちと沢山の“愛”を伝えること
そして最後に、
このブログが、読んでくれる人にとって少しでも何かプラスになる“きっかけ”になったり
私自身にとっても、これからの人生のバイブルになるような大切なものにする
以上の3つを心掛けながら、想いのままに、僕らしく、熱く語ります。
伝えたい想いがありすぎて、4年間全て記すとかなり長くなってしまいます。
自分が本当に熱中した今シーズンを中心に想いを述べていこうと思いますので、ぜひお付き合いください。読んで後悔はさせません。
少しでも沢山の人の心に残るブログになりますように。
「俺のALL IN」
2023年6月17日
プレシーズンマッチVS 法政大学
今年のALL IN の代がスタートしたのは実はこの日から。
これはあまり話したことのない裏話。
その日、我々は2年連続プレシーズンマッチに勝利し、2年連続夏季日本一になった。
(プレシーズンマッチとは、春の関西リーグの王者と関東リーグの王者が関西にて試合をする夏季日本一決定戦のようなもの)
勿論、関東からするとただの関西遠征の一部という認識だったり、全学を見据える中での腕試しくらいの位置付けだったのかもしれない。
でも春の関東王者に2年連続で勝利したことは、当時の関学にとっては非常に意味のあることで、本当にうれしく、チームは最高潮の盛り上がりを見せた。
衝撃的な出来事があったのはこの後。
試合後すぐ、全体集合の場で歓喜のトロフィー上げがあった。(よくサッカーの優勝後みんなで優勝カップ上げるやつ)
括さんは勿論、得点した粟田さん、はるき、その他試合メンバーが歓喜し、皆が幸せそうだったのが印象的で、僕もニコニコしていた中、
視線の先に、笑顔なく真っ直ぐ下を見つめる中西有久理が目に入った。
チームも勝利、そして自分も活躍し、この上ない喜びを感じていた僕は、その彼の姿を見て勝利の喜びは一瞬にして消え、大きな衝撃を受けたことは、今でもはっきりと覚えている。
勿論、彼自身、一人のプレイヤーとしてメンバーに入れなかった悔しさ、
プライベート等での悩み、
その他なにかしらの理由があって、あの表情だったのかも知れない。
それでも、
チームのこの上ない偉業にも関わらず、心から喜べていない仲間がいることがどうしても受け入れられず、
有久理以外にも、チームの成功、成長を心から喜べない部員がいるのではないか、
本当の勝利の価値とはなにか、と考えてしまうようになり、
この一日の出来事が、その後の自分の「主将としてのビジョン」や、「組織として大切にしたいカルチャー」を決めるにあたって、重要な一日になった。
これが今年のチームの始まりだった
(先に述べておきますが、括さんの代をなにか批判したりとかそういう事では、100%ありません笑。大好きな先輩で、高校、大学とお世話になり、そして会社も同じという、死ぬほど心から尊敬している先輩です
そして、有久理もごめんね。当時のリアルな話を書きたかったので実名出しました。
彼もめちゃくちゃ仲の良い同期で、関西ファイナルの後も、誰よりも長い感謝ラインをくれた死ぬほど良い友達です)
上記二点、読者の皆様勘違いされないように(笑)
2024年1月26日
数えだしたらきりがない、学年ミーティング、幹部ミーティング、シュンソクさんとの電話、内省ミーティングを経て、自分の主将としての想いを自分自身にセットアップし、ついにこの日、キックオフミーティングを行った。
「関学ラクロスに携わる全ての人を愛し、最高に熱狂的に努力する集団になる」
これが今年の四年生全員の合意のもと、掲げた大きなビジョン。
先述したプレシーズンの一件も含め、関学ラクロスには130人の大所帯の学生主体の組織故に、なかなかワンチーム感がなく、縦のつながりも弱い、なにより「仲間」の成功や活躍を心から喜べない風習があった。
「部員全員」がチームの勝利を心から喜べる、
そしてどのカテゴリーの選手の活躍でも、「部員全員」でその活躍を喜び、称賛できるカルチャーを創る。
皆が「覚悟」と「一体感」を持って、戦う
誰一人取り残さず、「部員全員」で
そんな「仲間」を大切にする組織創りができれば、「応援してくれる人」を大切にする文化に繫がり、どんどん組織としてのベースが上がり、絶対に「強く」「良い」組織になると確信していた。
そんな強い想いと少しの手ごたえを感じながら、組織を前に進めてきたのだが、やはりそう簡単にはいかなかった。
トップリーグ1回戦敗退
新歓試合VS 阪大 敗北
スーパーカップ VS 明治学院 ボロ負け
関関戦 10年振り 敗北
ここにも書ききれないほど沢山の試合で負け、何もかもうまくいかなかった。
絶望を感じた。
その間に、諸事情により副将が不在になり(役職的に)、主務も不在になった(物理的に)
そして就活時期に重なり、グラウンドにいる同期は僕、たく、功一だけ
練習中に功一と喧嘩したり、なぜか僕のリーダーシップについて女ラクの子からディスられるし、
僕も一人でなんとかしようと無茶苦茶になって、想いが強すぎるあまり、土井ちゃんや詩織を泣かせてしまったこともある(笑)
そういや、隼希の欠席ラインが夢にでてきたこともあった。
結局僕の理想の組織創りは夢物語に過ぎないのかと、
自分は悲劇のヒロインなのかと
何度もあきらめかけた。
でもその時、自分をもう一度引き上げてくれたのはやっぱり周りの存在だった。
シュンソクさんは、
彼は絶対にふおんならやれる、絶対に今年の4回生はいけると何回も声を掛けてくれ、自分達の信じるビジョンを誰よりも信じてくれた。
杉本さんは
ありえないくらいの練習参加頻度で関わってくれ、休日返上でスーパーカップにも参加してくれた。
植地さん、中島さんは
絶対に僕たちを信じてると言ってくださり、ずっと味方でい続けてくれた。
本当に感謝しています。
その方々の存在や、3年生の純基や朋幸率いる頼もしい下級生たちの力もあり、なんとか踏ん張り、チームとして前に進んできた。
2024年8月12日
そして確実に組織が大きく前進したのが、この開幕戦の勝利。
もちろん勝ったことも心から嬉しかったが、それ以上にこの勝利を機に、日常での4年生の目の色がどんどん変わっていくのが何よりもうれしかった。
ふみやが練習中に、仲間のミスを指摘するようになり、
一志が不器用ながらも、新しいクリアを提案してきたり、
利行や一太、功大が目立たないところで誰よりも熱く、自分と仲間と向き合い、彼らにしか出せない色のリーダーシップで練習長を務めてくれたり、
スタッフの頑張りや、稜やYUMAが見えないところでデータを取って、めちゃくちゃサポートしてくれたり、
千葉、せいじ、たくま、かった、1回生コーチの三人が後輩から慕われ、彼らを漢にしたいとAチーム以外も大きな盛り上がり、一体感を見せてくれた。
僕が目指していた世界観はこれで、4年生でチームを前に進め、全体を巻き込み、一体感がある感覚にすごく気持ちが充実していた。
大阪経済戦や神戸大学戦はうまくいかなかったけれど、組織として確実に成長していることを実感していたし、自分達が創り上げている組織のカルチャーに自信しかなかった。
そして、他大学の結果もあって、運よく一位通過し、
2024年11月4日
関西ファイナルを迎えた。
ラクロスで神戸大学に勝つ絶対的な自信と、
自分が創りあげてきた組織形成の過程に一切の後悔がない
そんな状態で挑んだ大切な試合だったが、勝つことはできなかった。
負けた瞬間
あの素晴らしいスタンドを創ってくれた方々への申し訳なさ
後輩、仲間、コーチを幸せにできなかった悔しさ
2年生からこの舞台を経験してきて、結局なんの結果も変えることができなかった無力感
でいっぱいになったが、
負けた直後は、涙が出なかった。(ベンチの大悟見て、ちょっと泣きそうにはなったけど笑)
自分がやってきたこと、創り上げてきたことに一切の後悔がなく、自分と向き合い、仲間と向き合い、日常で戦ってきたからこそのあの感情、表情だった。
負けた後も、大泣きして感情をあらわにするのではなく、自分なりに毎日の日常で勝負し、やり切ってきたからこそ、いい顔して、笑顔で、胸を張って最後の瞬間を迎えることができた。
まだ学生という何も成し遂げていない立場ではあるけれど、未熟ながらにこの経験をしたことは自分にとって少し誇らしい経験で、
高校時代の恩師の正伝先生にも、ラクロス部で大きく成長できたことを証明できたんじゃないかなと思っています。先生ブログ読んでますか(笑)
試合後、何が足りなかったのか、どこが間違っていたのか、やり直すとしたらどこを変えるのか、死ぬほど考えた。
でもいまだにその答えは出ていない。
この関学の組織体系、環境で日本一を獲ることができる「強い」組織を創る為には、なにが必要なのだろうか。
僕の代はその「強さ」に焦点を当てることができなかった。
来年は新主将 吉田純基を中心に「強い」組織を目指し、強い関学を取り戻してくれることを心から期待しています。
今年は「強い」組織は創れなかったが、「めちゃくちゃ良い」組織、カルチャーは創れたと思っている。
どのカテゴリーにも全員で応援に行き、4年や幹部が応援の先頭に立つ文化
もし無理だったとしても、インスタライブに応援コメントしたり、
ヘルメットをどんなタイミングでも綺麗に並べたり、
ハドルを大切にしたり、
班活動の統括、運営の文化の形成(はるきありがとう)
関東の大学からしたら当たり前かもしれないけど、関学にとっては大きな変革だと思ってます。
今年の4年生の人柄、やさしさがあったからこそ、
縦の関係が良くなり、お互いを応援し、お互いの活躍を心から喜ぶ
そうして組織が一体感を持ち、この人と一緒に勝ちたい、ハッピーになりたいと想い、
前に進んでいく
今年の関学は、結果は失敗だったかもしれない。
でも日本一の組織に向けて、
大きな一段を積み上げることができたと胸を張って言えます。
これは僕が主将だったから、
今年の4年生がいたから
この大きな一歩を積み上げることができたのだと自負しています。
そして、これは僕一人では決して積み上げることができませんでした。
この一年間の過程では沢山の人に支えていただき、育てていただき、見守ってくださりました。
最後はその方々への感謝の気持ちと愛を伝えて終わりにしようと思います。
まずは両親へ。
4年間のサポート、全部合わせたら16年間かな。ほんまにありがとうございました。
何不自由なく、幸せな仲間と環境に恵まれ、スポーツを通して人として学びつづけれたこと、本当に感謝してます。
僕が人前であんなに落ち着いて話すことができたり、発言力が高い(自称)のはおとんのおかげやし、
人を想い、人を大切にし、広い心を持ちながら、誰とでも仲良く、チームメイトに恵まれたのはおかんのおかげです。
本当にありがとう。あとはケイチとリイサの活躍に期待やな!
お世話になったコーチの皆様
個人メッセージは、以前ラインで送らせていただいた通りです。
1年間僕たちを信じてくれて、サポートしてくださってありがとうございました。
数々の敗北から、突き放してもおかしくなかったところ、ずっと僕たちを見捨てず、育てていただきました。
来年以降もかわいい後輩たちのサポートをよろしくお願いいたします。本当にお世話になりました。
そして保護者の皆様や応援してくださった方々
未熟な僕、僕たちを応援してくださり本当にありがとうございました。
結果で恩返しすることはできませんでしたが、皆様が作ってくださったあの大きく青に染まったスタンド、沢山の応援メッセージは絶対に忘れません。
主将になって、改めて応援してくださる方々のありがたみ、幸せを心から感じました。
引き続き、関学ラクロスをよろしくお願いいたします。
そして最後に同期へ。
僕の原動力はみんなでした。
この代で最高の景色を見たい。抱き合いたい、素晴らしい景色を共有したい。
その想いだけで1年間やってきました。
皆のラストブログ中で、
チーム中杉、中杉組、ふおんを日本一の主将に、このふおんの代で良かった
という言葉が本当に心から嬉しく、俺が一番頑張らなあかんと、奮い立たせてくれる瞬間でした。
皆に出会えてよかった、この代の一員だったこと、その中で主将ができたこと、心から誇りに思います。ありがとう。
これからもよろしくね。
みんな愛してるぜ!!!
最後に、
僕は小中高大と全カテゴリー、計4回主将を経験してきました。
その中で沢山の人と出会い、多くの愛を貰って、様々な経験をして、ここまで過ごしてきました。
役職柄、人に褒められることも多かったですし、何より自分が主将であることを心から誇りに思っていました。
でも、もう主将という肩書はありません。
そのような肩書、自尊心やプライドはすべて捨て、新たな環境でゼロから自分で自分を成長させていかなければいけません。
主将として沢山の人に恵まれ、沢山の愛と知恵を与えて頂いたように、
これからは私が周りの方々に沢山の幸せを与えることができる人間になっていきます。
この場を借りて、未来の自分に宣言します。
これにて4年生渾身のラストブログリレー、及び私のラストブログを締めさせていただきます。
今まで関学ラクロスに関わってくださって皆様、中杉歩遠に関わってくださった皆様。
本当にお世話になりました。心から感謝申し上げます。ありがとうございました。
これからもよろしくお願いいたします。
合掌
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