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伝えることの大切さ-4回生 主務 DF #43 粟田雄己-

平素よりお世話になっております。

今年度、主務を務めさせて頂きましたDF 43番の粟田雄己です。



OBGの皆様並びに保護者の皆様、日頃より弊部への熱いご声援、手厚いサポート感謝しております。また、お忙しいのにも関わらず、雨の日も猛暑の日もたくさんの方に会場へ足を運んで頂けたこと非常に感謝しております。結果で恩返しするべきでしたが、期待に添えない形となってしまい非常に申し訳なく思っています。ただ、チームとしては1回生のウィンターカップが残っております。また、これからも関学ラクロス部は「日本一」に向けて精進して参ります。私たちの思いも乗せて戦ってくれると思うので、これからも応援していただけると有難いです。よろしくお願い致します。


まずはじめにブログを回してくれた井上君について紹介したいと思います。



井上君と初対面した時のことは今でも鮮明に覚えています。


僕は周囲と半年ほど遅れて入部したこともあり初めて売布へ壁打ちに行った時、同期の数人がわいわいしながら練習していました。中々溶け込めこず、1人で黙々と練習している時に井上君が近づいて来て「見せてみぃや」と言われ、「まあまあやな」と言葉を残し去っていきました。当時の彼はとても尖っていて、本当に怖かったです。


そんな最悪な印象から始まった彼との4年間ですが、実はチーム1温かい心の持ち主でした。今思うと、初めて話してくれた時も優しさだったのかなと思います。他人の得点を本人よりも喜び、誰よりも大きな声で応援するなど出会った当初の尖った性格は体型と共に丸くなっていき、ショットとツッコミのキレは増すばかりでした。


僕自身含め、多くの人が彼の性格やプレーに救われたと思います。だからこそ多方面から慕われており、本当に頼りになる存在でした。本当にありがとう!


彼は社会人でもラクロスを続けるみたいです。たくさんの得点とたくさんの女性との出会いがある事を祈っています。


来年はからは東京なので、もし終電逃したら電話するので迎えに来てね!これからも仲良くしよーねん♡





気付けば最後のブログとなりました。最後は主務らしくそれっぽい事を書いて終わりたいと思います。





2021年12月18日。今の3回生のウィンターカップの日でもあり、G 15番の望月君から選手を辞めたいと相談された日でもあります。




その日、ある先輩からこんな事を言われました。




「もうお前には希望がない」




当時の自分はそんなことを言われても無理はないのかなと思っていました。

ほとんどの同期はBリーグに出場。そしてたくさんの試合経験を積んでおり、中には主力として活躍しているメンバーもいました。そんな中、自分はCチームにいて試合経験もゼロ。自身の長所もなく、短所ばかりで将来チームをプレイヤーとして「日本一」へ向けて牽引するには程遠い存在でした。


それに加えて僕が来年の副務になることもなんとなく決まっていました。この部活では「副務になった人が主務になり、主務になったほとんどの人はプレイヤーを辞める」そんな噂も耳にしていました。


振り返ると、自分の立ち位置や気持ち的にもどん底の状況にいたんだなと思います。




そんな状況下の中で自分はこんなことを思いました。







「こっからむっちゃ頑張って主務しながらプレイヤー出来たらかっこえなぁ」






自分がハッピー野郎で本当に良かったなと思います。

あんなにも残酷な状況でこんな考えになれたのも、いい意味で失うものは何もなかったし、負けず嫌いな自分もいたので見返してやろうという強い気持ちもあったと思います。何より、諦めるという選択肢を選ばなかった当時の自分を褒めてあげたいです。



そこからは毎日のように壁打ち・ステップ練・チェック練、Aチームのミーティングや練習に参加させて頂いたり、出来るだけオフの日に授業を入れて平日練には参加できるように工夫するなど、上達するために必要な事をたくさん取り組んでいました。また自分は身体能力的にもそこまで高くはないので、当時、僕の師匠に伸ばせと助言されていたパスカットを徹底的に研究するなどして自分にしかない武器を作ったりもしました。本当に僕は周りの環境に恵まれていたんだなと思います。そして、少しずつ実力も身に付きBリーグでは初の公式戦にもスタートで抜擢。自身の成長も日々感じていて、その時期はすごく楽しかった事を覚えています。



2022年6月18日、ついに関関戦のサプライズ枠として初のAチームメンバーに選出されました。少ない出場時間の中で失点に絡んだこともよく覚えています…




形はどうであれ、毎日のように積み重ねてきた練習の成果がこうして結果に繋がったことは大きな自信にも繋がりました。



そして後日、冒頭でも出てきた選手を辞めると宣言し、当時は分析班として活動していた望月君がこんな事を言ってくれました。




「あわちゃんが試合出てるの見て、俺ももっかい選手やりたくなってきてんなぁ」





一部からは大バッシングを食らっていましたが、日々の頑張りで獲得した関関戦への出場によって彼の心を動かせたことはサプライズ枠として選出されたことよりもすごく嬉しかったです。彼はすぐにふざけてしまう癖があるので本音かどうかはわかりませんが、何よりそれを言葉で直接伝えてくれたことが嬉しかったです。(伝えてくれてありがとうって直接言えなくてごめんね。)



もしあの日、先輩にあんな事を言われていなかったらより熱心にラクロスに取り組めていなかっただろうし、関関戦にも出場せず彼にあの姿を見せることが出来ていなかったのかもしれません。そうすれば春の日本一もファイナル3への出場もなくもっと悔いの残る結末があったのかも知れません。



1つのきっかけでここまで大きく自分の将来が左右されるんだなと思うと、改めて言葉の重みについて実感する出来ました。



この約4年間のラクロス部での経験を通じて感じたことは「伝えることの大切さ」です。



ここからは少し後輩に向けてです。




学生主体のラクロス部にとって主将であれポジションリーダーであれ、良くも悪くも立場はあまり年齢も変わらない同じ学生です。「なんであんな奴に」「また言ってるわ」こんなことを思うことはもしかしたら普通のことなのかも知れません。ただ、何気ない一言であったとしてもその人の原動力になることだってあると思います。だから、良いことばかりではなく時には嫌なこと、自分にとってマイナスな言葉にもしっかりと耳を傾けてみてください。周りから言われて気づくことだってあると思います。そこから生まれる悔しさや嬉しさなどの感情によって自身が奮い立たされて、将来の自分にとっていい方向へ向くきっかけになることも思います。



これは伝える側も大切です。誰にでもわかるように伝えることが大切だし、時にはきつい言葉を使って伝えることも大切だとは思いますが、先ほども書いたようにあくまでも立場は同じ学生です。僕は最上級生であったとしても、どれだけ苛立っていたとしても、皆に聞いて・読んでもらえるようにこの1年間、全体に発信する時には命令口調にならない様に気を付けてました。それでも、全員に伝わらない時ももちろんありました。やっぱり完璧を目指すのは難しいです。これから人前で発信する機会の多い人は伝え方に工夫することはもちろん、理解してくれた人が数人になってもいいから折れずに伝え続けることも意識してみてください。




ラストブログ、主務っぽいことが書けてよかったです。

最後はお世話になった方へ感謝を‘’伝えて‘’終わりにしたいと思います。




同期へ

4年間ありがとう。引退して約1ヶ月経ったけど、毎日の様に会っていたあの時間がすでに恋しいです。当初は、入部して1発目の練習でいでこうが寝坊したり、同じ高校出身の顔ぶれも知っていたので大丈夫かなと思ってたけど本当にいい人ばかりで、いい思い出もいい経験もたくさんさせてくれてありがとう!特に春、日本1取った後の学年写真は一生の思い出です。結果は残念だったけど、最後まで楽しく・悔いなく過ごすことが出来たのは確実にみんなのおかげです。まだ全員が関西にいる残り少しの期間、たくさん思い出作ろうね!



後輩へ

この1年間、たくさん不満に思っていたこともあると思います。それでも、最後の試合ではあんなに大きな声で応援してくれたり一緒にフィールドで戦ってくれたり、みんながいなかったら出来ていなこともたくさんありました。ありがとう。個人的には終盤、怪我や体調不良で満足してない結果になってしまったんで、悔いのないようにこれからも“腐らずに“頑張ってください!応援しています!試合前のメッセージ、書くの夢なので依頼お待ちしております。



先輩方へ

皆さんの指導があったからこそ僕はここまで成長することが出来ました。本当にいい経験をさせてくださってありがとうございました。これからは右も左もわからない社会人になっておそらく落ち込んだり、壁にぶつかったりする時もあると思います。そんな時はまたご連絡させていただくので、ご飯連れてってください!



阪先生・中島監督・立花さん・コーチ陣の皆様

今年、一番お世話になった方々かも知れません。特に最初の方はしんどそうにしていると声を掛けてくださったり、何度も練習場へ足を運んでくださったり本当にありがとうございました。来年からはKGADの本格的な活動があります。お忙しいとは思いますが、今後ともお力添えいただけますと幸いです。



お母さん

10年間毎日のようにお弁当作ってくれたり大量の練習着を洗濯してくれたり、応援にも来てくれてありがとう。特に、最後の4年間は寂しい時間もあっただろうに帰ってきたら笑顔で「おかえり」と迎えてくれたから、いい意味で気にすることなく部活に集中して取り組むことができました。これからは少しずつ恩返しができる様に頑張ります。おそらく泣いてると思うので、早く泣き止んでね。


姉ちゃん

運動音痴の姉ちゃんからはスポーツは教えてもらったことないけど、ギリギリ文武両道を保って部活に支障なく取り組めたのは姉ちゃんのおかげです。わざわざ東京から帰省して試合も見に来てくれてありがとう。来年は同じ東京やけどそっとしておいてください。お腹空いてお金に困った時、連絡します。


お父さん

ラクロスする姿は見てくれてましたか?オレンジグローブやったから見やすかったのかなと思います。お父さんが小さい頃に色んなところに連れて行ってくれてスポーツの楽しさを教えてくれたから、この10年の部活動でたくさんの仲間と出会い、いろんな経験をして素敵な時間を過ごすことが出来ました。本当にありがとう。次は社会人になる僕を見守っててください。





最後まで読んでくださりありがとうございました。




残り1回生コーチ2人と主将が残っていますが一旦、4回生ラストブログリレーは終わるみたいです。

次は1回生のよるウィンターカップへ向けた熱いブログリレーが始まります!そちらの方も是非ご一読ください。


今後とも関学男子ラクロス部をよろしくお願い致します、4年間ありがとうございました!





関西学院大学体育会男子ラクロス部

第35代主務 粟田雄己

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