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不撓不屈-4回生 MFリーダー #4 島田匠二朗-

平素よりお世話になっております。



日頃より応援してくださる保護者の皆様、OBG、関係者の皆様、多大なるご支援、ご声援ありがとうございます。今後とも関西学院大学体育会ラクロス部をよろしくお願いいたします。




DFリーダー小川寛斗から紹介に預かりました、MFリーダー#4島田匠二朗と申します。




まず、ひろとの紹介をしたいと思います。

彼とは同じリーダー陣として、練習メニューを決めることやチームづくりについて何度も電話で話してきました。僕はATリーダーの井田に頼りがちでしたが、彼はDFのことについて常に考えていて、積極的に発言や提案をしていました。フィールドに立つと裏ワンでボールを落とし、華麗にグラボを拾い、快速でクリアを上げるといったプレーでDF陣を引っ張り、たまにミスしたときは周りにいじってもらえる、そんな頼もしくも愛されているリーダーでした。



そんな彼は、やはり霜降り明星の粗品が大好きで、ゆうたろうと共に「あらしたぁ」と連呼しています。粗品のトガった芸風のように、社会に出て尖り散らかしてしまわないかとても心配です。周りも注意して見守ってあげてください、お願いします。











「あっという間」



この一言に尽きる。大学生活が一瞬で過ぎ去り、気づいたら自分がラストブログを書く時期になっている。



去年の先輩方のラストブログ、感動したな。多くの方々への感謝、今までの経験、そして何より後輩である僕たちに対するメッセージ。たまに読み返しては、心が熱くなり、気づいたらクロスを持って外に出て行ってた。



そんな人の心を動かすような文章力も人間性も持ち合わせてないけど、自分の経験を基に、思っていることを素直に打ち明けていければと思います。






井田、ひろき、くぐり






この3人とひたすら壁に行きまくるところから僕のラクロス生活はスタートした。




朝みんなで売布に集まって壁して、じゃんけんに負けたやつに昼ごはんを取りに行かせ、食べたらまた壁。毎日楽しかった。ラクロス、原付、一人暮らし、全てが新鮮でコロナの時期でも全く暇はしなかった。




でもラクロスの実力は彼らに引き離されていった。井田ひろきはセンス抜群で、くぐりは猛スピードで成長していった。




みんなが当たり前に打ってたミドルとランシューも、打つ前に落としたり明後日の方向にぶっ飛ばしたり。



難しすぎるやろ。



そう痛感した。






日を重ねるごとに、みんなに置いていかれるのが辛かった。




みんなが食い気味に先輩に教えてもらってるときも、自分だけ下手くそなのが嫌で、先輩の前で壁をしたりシュートを打つことを躊躇していた。






「まだそんなミスするんかよ!」

みんなに言われてヘラヘラしていたけど、内心めちゃくちゃ悔しかった。みんなが帰った後に残ってシュートを打ち続けた日もあった。




ラクロスという新しい環境に飛び込んだものの、その難しさと、周りとの差に悩まされた一年だった。






2回生



3人がAチーム、Bチームで練習している中、自分だけCチームに取り残された。



毎回約2時間、はしっこの方で練習する。人数が足らなくてたまに一回生と混ざって練習したり、先輩に入ってもらったりして練習してた。今考えたら、暑い中自分たちの練習終わった後に、下手くそCチームの練習に入ってくれるって、すごくありがたいことだった。入ってくれていた方ありがとうございました。




こんなところにいてていいのか。3人はもっといい環境で練習して、さらに上手くなっていってるのに。

一回生チームでは味わうことのなかった悔しさが滲み出てきて、Cチームという場所にすごく居心地悪さを感じていた。それからはCチームでは誰にも負けないという気持ちと、始めたての66で分からないことを毎週先輩に聞きながらなんとか上手くなろうとした。




それでもまだまだ下手くそだったけど、少しずつBチームの練習に入れてもらえるようになってきた。




やっぱりCチームとは打って変わって上手い選手ばっかりで、練習の強度が高く、良いプレーにも悪いプレーにも全力で干渉する。





「分からんねんやったら入るな」

「そんくらい取れよ」





先輩からそんな厳しい声はあまり掛けられたことがなかったから当初は戸惑いながらも、必死についていった。ものすごく刺激的な環境で、いつもの4人揃ってBリーグに出れたこともあり、幸せで、楽しかった。




(ちなみにこの年はパンプアップを任されており、約10本の動画を100時間かけて制作した。)






3回生



1番成長した年だったと実感している。チーム発足時にオフェンスのテーマと求めている選手をかなり明確に話していたから、先輩が言ったことを忠実に守ることを意識して取り組んだ。




それが功を奏したのか、下手くそながら試合に出させてもらえる時期が突然きた。




しかし与えられたチャンスをものにできなかった。関東遠征で早稲田にダブルでボコボコにされ、関関戦で何もできず、そこから試合に出ることはほとんどなくなってしまった。プレシーズンマッチで早稲田に勝ったときも、井田、ひろき、くぐりはそれぞれ大活躍していたが、自分は1秒も出ることなく終わり、心の底から喜ぶことはできなかった。






また、Bリーグには主要メンバーとして試合に出たものの、勝ち切ることができず予選で敗退。選手を辞めてコーチをすることを決断したBコーチを勝たせることができなかった。



Aの試合に出させてもらえるようになって、自分もAチームの仲間入りだと思い込んでいたけど、甘かった。自分にはチームを勝利に導く力がない。自分の無力さを痛感した。




いつまでも自分が活躍すること、点を取り爪痕を残すことだけを考えていてはいけなかった。






そして、4回生



本格的に自分が主要メンバーとして試合に出ること、チームを勝たせなければならないという責任が押し寄せてきた。






今までの経験の浅さから、試合というもの自体に慣れていなかった。変に力が入ってパスをぶっ飛ばしたり、パスを空振りすることもあった。






そんな経験を通して、トップリーグもリーグ戦も

「自分が目立たなくても、戦術を忠実に守って、いつも通り井田がアシストして、ひろき、くぐりが点を取れば勝てる。だから変に攻めたプレーはしないで、あわよくば自分が点を取ろう」

いつの間にかこんな無難なマインドになっていた。






そんな消極的な考えを持っていたから、弱い自分が生まれてしまった。






試合の入りが良ければ良いプレーができるけど、悪い入りをしてしまうと、その日はとことん悪くなる。負けられない戦いが増えてくると、それが悪い方へと流れていってしまった。






気づけばリーグ戦3位でファイナル3決定。






2年間先輩のリーグ戦を見てきて関学が負けることは一度もなかった。そんな中、2度も負けてしまった。情けない。もっと自分がこうしていれば勝てたのではないか、そう思うと今でもリーグ戦の自分のプレーをあまり見返したくない。






こんな自分のままで終わって後悔は絶対にしたくない、そして絶対にみんなで日本一を取りたいという思いで、ファイナル3まで必死に練習した。






ファイナル3前日、多くの方から応援のメッセージをいただいた。中でも天真さんの「試合入りも、苦しいときも何も考えなくていい」という言葉は、不思議なほど自分の腑に落ちて、過去にないほどリラックスして試合に臨むことができた。

関学は間違いなく強いチームで、どの大学よりも面白いオフェンスで、今までシュー練、ミーティングを欠かさず行い、スカウティングも何度も確認してきた。絶対に勝てると思っていたし、勝つべきであると思っていた。






そんな思いも虚しく、ファイナル3敗退。








あの日からずっと頭のどこかでモヤモヤしている。あの日勝って全国行って、優勝して、トロフィー掲げて、、、たぶんこのモヤモヤは一生残り続けるのかなと思う。後輩のみんなにはこんな思いをしないでほしい。






それでも、個人的にはあの日が今までで1番楽しい試合だった。






1番大きな舞台だったけど、緊張せず、伸び伸びプレーし、味方の得点に喜び、苦しい時間帯も目の前の敵と戦うことに集中できた。






マインドひとつでここまで楽にプレーできるのかと実感した。ちょっと気づくのが遅かった。






だからこそ、勝ち進んでもっとみんなとラクロスを楽しみたかった。






この先の夢は後輩たちに託そうと思います。






これがざっくりと振り返った僕の4年間。特に何かを残すことができたわけでもなく、誇れるような経歴でもない。




でも、周りに助けられて、ちょっとだけ自分自身が変わることができたような気がする。








思えば楽しいこともいっぱいあったけど、辛いことの方が多かった。






共に日本一になりたいと思える仲間がいなければ、ここまでやることはできなかった。






同期のみんな




いつもしょうもないことを言い合い、合宿では深夜2時までトランプで騒いでおれの睡眠を妨害し、就活上手くいってないやつを容赦なくイジり、お酒が入るとさらに面白くなるみんな、本当にこの代でよかった。


みんなとの思い出、面白かったことは書ききれないほどあったし、そんな楽しい空間だったからこそ苦しいときも乗り越えられてきた。


4回生になって、みんな頼れる選手、スタッフ、コーチになって、何度も勝ちに歓喜し、負けに涙してきた最高の同期たち、ラクロスは終わってしまったけど、この先の人生ずっとこのままで、仲良くしてください。




特に、井田、ひろき、くぐり


君たちなしでは僕はやっていけなかった。一回生チームのときからずっと君たちがトップ3で上手くて、チームを引っ張っていた。壁もシュー練も居残り練も、3人がいつも頑張っていたからこそ自分も負けてられないと思って頑張れた。


3人はどうやらまだラクロスを続けるみたいだけど、僕は見守らせてもらおうと思います。ワンチャンオンンピック目指して頑張ってください。





みんな4年間ありがとう、お疲れ様。





両親へ


今まで何ひとつ不自由なく、サッカーやラクロスに打ち込める生活をさせてくれてありがとう。ここまで読んできて分かると思うけど、けっこうラクロス頑張ってました。


僕たち4人兄弟のために毎日当たり前のように膨大な量の家事をして、夜遅くまで仕事をする。その大変さ、ありがたさを一人暮らしと就活をしてて改めて感じました。


本当にありがとう。ちょっとずつ恩返しできればと思ってます。


まだ弟のサッカーと妹のバドミントンが残ってるから、2人の応援してあげて。








後輩たちへ


ここまで読んでくれた後輩、何人いるかな。

みんなに日本一の夢を託すからこそ、いくつか言わせてもらいたい。特にまだAチームに入れていない下級生。君たちが今後日本一になる鍵になってくると思う。あくまで個人の意見やからどうするかはみんなに任せます。






本気で日本一を取りたいと思える仲間を作る。






それは同期だけではなく、先輩、後輩も。



自分の周りになんでそんなに熱量持ってラクロスできるの?って思う先輩、後輩、同期がいるでしょ。そいつ背中を追ってみて下さい。




その人がシュー練するなら一緒に参加し、壁行くなら自分も行き、居残り練するなら自分も残る。まず仲良くなるために、先輩をたんろんに誘うとかでもいい。




その人より下手くそでも、馬鹿にされてもいい。第一線を突っ走れなくても、辛いときでもただそいつらに粘り強くついていく。




上手い奴らと一緒にいたら、確実に自分も上手くなれる。そして、そうやって一緒に努力してきた仲間と本気で勝ちたいと思えるようになってくる。自分もそうしてなんとか成長してきた。




一歩踏み出してみてほしい。






チャンスはすぐに過ぎ去る。




プレシーズン、まだメンバーが固まりきっていない時期に、いきなりAチームに抜擢される時が来るかもしれない。その時が来るまで準備をしておく必要があるし、来た時に慢心せず、チャンスを生かすための努力をしてほしい。



特にAミーティングに入ってほしい。確実にためになることを話しているし、急にAに入れられたときに対応できる。



メンバーの最後の1枠、2枠で迷っているときに、積極的な人、Aの戦術を理解している人を選ぼうってなる。誰が参加しててもおかしいことはないし、変に発言させられることもない(と思う)。



チャンスを呼び込むため、そして掴むために行動してほしい。







2番手3番手以降の選手は重要。



オフェンスの話にはなるけど、スター選手はシャットされたり、何かしらの対策をされて封じられる。そうなるとシャットされない2番手3番手以降の選手が重要になってくる。




自分もその立場にいたけど何もできなかった。




だからこそスター選手に任せきりにするのではなく、自分が勝負を決めるという強気は、心のどこかに持っていてほしい。もちろんみんながスター級になることを期待しているけどね。








最後に、「自分の代で活躍できたらいいや」という考えを捨ててほしい



4年になるまでその気持ちでいると、実際に試合に出られたとしても、望んでいる活躍はできない。4年生になるまでに経験を積んで、試合に出たいという向上心を持ち続けた人が、活躍できる人になる。




現状に満足せずに、常に上を目指し続けてほしい。






以上、自分の経験を基にめちゃくちゃ偉そうにアドバイスさせてもらいました。






大変なことだらけだと思うけど、みんなならそれを乗り越え、日本一をとってくれると信じてこれからも応援しています。








頼んだぞ!








ダラダラと綴ってきた僕のブログもここまでにして、次にブログを担当する、STリーダー岩塚真里の紹介をさせていただきます。






まりは選手と同じ、もしくはそれ以上の熱量を持って活動してくれていました。日々の練習ビデオ、試合のベンチ、チームのことについて考えるだけではなく、僕たちが見えないところでとんでもない仕事量をやってくれているということが、幹部のLINEグループを見てて伝わっていました。本当にありがとう。ファイナル3準決勝のときも、何度もクロスがリーガルか確認してくれてたし、最後の笛が鳴るまで全力で声を出し続けてくれました。勝たせてあげることはできなかったけど、まりを始めとするスタッフのみんながいなければ間違いなくここまで来れませんでした。みんなありがとう。




あと、リーダー陣が練習メニューをギリギリまで考えていたり、急にメニュー変えたりしてごめん、、、たぶんATリーダーが代表して何かしら奢ってくれると思うから期待しといて。とりあえず、困難を乗り越えてきたSTリーダーのブログを楽しみに待っていたいと思います!

まりよろしく!

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